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霞を食べ、光を飲む

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生きるための光は、一人でも、誰かとでも探していい。 そんな言葉を胸に、書いた一冊です。 ______ "生きるための「光」は、一人で見つけるべき。 何かに寄りかかることができる時代なんてとっくに終わったように思うし、かろうじて信用できるのは自分から生えているこの二本の足だけ。その足から地面には根っこを生やさずに、何にも縛られずに軽やかに生きていけるように。 生きてきた時間のほとんどを、そう信じてきました。 外からの刺激は当てにならない。自分の心にしたがって動けばきっと大丈夫。心無い言葉も、理不尽さだって跳ね返せる。仮にどん底に落ちたって、また光を探せばいい。そうやって、しなやかに生き抜くことが私の理想そのもので。 そんな理想は、環境に揉まれ、何度も壊れ、修復し続け、変わりつつあります。この変化には、彼と結婚するまでの「一年半にわたる西の街での暮らし」が大きく関わっていると気付きました。 生きるために「一人」で光を見つけるのが、常じゃなくてもいい。 たまには「誰か」と共に光を探しに出ても良いのだと思えている今、あちらこちらに自分の知らない小さな光があったのだと気づきました。そんな光の存在を教えてくれたのは、彼だけでなく、西の街で出会った友人、もしくはすれ違った他人でもありました。 どんなに小さな光でも、目を凝らして気づくことができれば、この生涯で希望を持って生き続けられるほどに、十分な光になります。そして光は集まって周囲を照らし、誰かの希望になるかもしれない。 この本が、少しでもそんな光の一部になれたら幸せです。西の暮らしで集めた、私と誰かとの記録が、あなただけの光の発見につながりますように。" (本文「はじめに」より) (著者ウェブショップより) 著者:小林ひかり 装画・挿絵:大久保澪 前作「水晶体に映る記憶」に続く2作目の自費出版ZINE。 著者から直接手渡されるように、手づくりの作品をお送りいただきました。 「自分だけの光をみつけるきっかけとなる本になったら」という著者の想いが詰まっています。

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