
本書における思考法の最大の特徴は、「あたたかさ」を伴うことだ。それは、あなた自身をあたためるための思考法であり、他の誰かをあたためられる。あたたかさは人間特有の感覚であり、人工知能にはあたたかい思考法は持てない。32編の寓話的思考から、「あたたかい思考法」につながるヒントを見つけてもらいたい。「あたたかい思考法」が、あなたにとって望ましい未来へと導くことを願う。(本文より)
(目次)
はじめに
第 01 章 あたたかい思考法のヒントを探しにいこう。あたたかい未来をつくるために。
第 02 章 身体と未来の思考法
Vol.001 身体性を取り戻す
Vol.002 脳を客観視する
Vol.003 シミュレーション仮説
Vol.004 ダークマター
Vol.005 人工感動
Vol.006 想像メディア
Vol.007 あちらの世界のゲーム
Vol.008 イマーシブ・シアター
Vol.009 人間のフィーリング
Vol.010 やさしさ調味料
Vol.011 先端テクノロジー製ノルアドレナリン
Vol.012 次の思考
Vol.013 脳は生き様
《建築とテクノロジー》対談 隈研吾
第 03 章 テクノロジーと未来の思考法
Vol.014 アンチ最大化
Vol.015 バグを楽しむ
Vol.016 紙の本の魔力
Vol.017 Time is life(時は命なり)
Vol.018 仮想天草四郎
Vol.019 お金と幸福
Vol.020 諸刃の剣
Vol.021 人間ファーストか、宇宙ファーストか
Vol.022 機械翻訳と語学
Vol.023 点と点の接続力
《火山学とテクノロジー》対談 鎌田浩毅
第 04 章 社会と未来の思考法
Vol.024 オールド・ヴァイオリン
Vol.025 「Sweet」の存在
Vol.026 テクノロジー・ユートピア
Vol.027 見えないものを見る力
Vol.028 無人社会
Vol.029 間のなき世界
Vol.030 合成の誤謬と満足化
Vol.031 持たない主義
Vol.032 副業消滅
Vol.033 脱承認欲求
「おわりに」ではなく、「はじめに」
著者:小川和也
発行:木楽舎