
遠い国の、大きな山のてっぺんに、寂しがり屋の巨人がいた。
巨人は友達を求めて山のふもとの街へ降り、一軒の家を盗む。
家ごと運ばれたその家の住人は、もとの街の別の友達を誘ってほしいと巨人に言う。
どんなに街を盗むことを繰り返しても、街一帯が移動しただけで、巨人の心の空白は埋まらない。
そして最後にたった一人の友達に出会う・・・。
強い者の象徴としての巨人ではなく、心優しい寂しがり屋の巨人が、本当の友達とは何かを教えてくれる。
子どもはもちろん、大人も楽しめ、大きな発見が得られる絵本です。
著:junaida
発行:福音館書店